ご挨拶 | 第66回全国国保地域医療学会in愛媛

ご挨拶

  • 原 勝則

    第66回全国国保地域医療学会の開催にあたって

    公益社団法人 国民健康保険中央会 理事長

    原 勝則

国保直診施設で働く皆様方におかれましては、地域住民の医療の確保と、健康で安心・安全に暮らすことができる地域づくりに、日夜ご尽力をいただいていることに深く敬意を表します。また、国保連合会及び国保中央会の事業運営についてもご理解、ご協力を賜り、心より感謝申し上げます。

さて、我が国では、人口の高齢化と少子化が加速する状況が続いており、医療・介護サービスの需要が急増する一方で、サービスを提供する医療・介護分野の人材不足は年々深刻さを増しています。こうした人口構造や地域社会の変化を受け止めつつ、高齢者をはじめ地域住民が互いに助け合い、できる限り住み慣れた地域で生き生きと暮らし続けることができるよう、地域包括ケアシステム、そして地域共生社会を地域の実情に応じて構築し、維持し続けていくことが今後ますます重要になると考えられています。

地域包括医療・ケアの先駆者である国保直診施設は、住民との対話、行政との連携を通じて、築いてきた価値観や信頼関係を大切にしながら、地域の保健医療福祉サービスの拠点として、その役割を果たしてこられました。今後も、これまで蓄積してきた知識と経験を活かしながら、時代のニーズに的確に応えていくことが期待されています。

全国国保地域医療学会は、医療従事者はもとより、国や地方自治体、国保連合会など国保直診施設の関係者が一堂に会して、様々なテーマについて議論を行い、日頃の取組や研究の成果等を発表して、直面する課題解決のための処方箋を見つけ出す場であり、また地域医療交流会も含めて関係者が認識を共有し、親交を温める場であります。

令和8年度の開催地、松山市を舞台とする司馬遼太郎の『坂の上の雲』で描かれたのは、「未来を見据えて歩み続ける精神」の大切さです。専門人材の確保や施設運営の継続・安定化といった多くの課題がある中で、国保直診施設は「地域住民の医療・福祉の確保に向けてどのように役割を果たしていくのか」を問い直しながら、明治の若者たちが遠く坂の上に浮かぶ雲を目指して挑戦を続けたように、思いを同じくする関係者が議論を深め、ここ愛媛から四国、そして全国の地域包括医療・ケアの未来を切り拓いていく機会となることを願っています。

日々のお仕事でお忙しいかとは思いますが、皆様の国保直診施設の未来にとって有意義な学会になると確信していますので、奮ってご参加くださいますよう、お願い申し上げます。

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