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第66回全国国保地域医療学会の開催にあたって
愛媛県国民健康保険診療施設連絡協議会 会長
河野 忠康
(愛媛県:久万高原町長)
このたび第66回全国国保地域医療学会の愛媛県開催にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
愛媛県での開催は、平成8年の「第36回」から実に30年ぶりとなり、誠に感慨深いものがございます。
今回の学会は、メインテーマを「媛(ひめ)が取り持つ未来の地域包括医療・ケア」、サブテーマを「石鎚を望む伊予の国から四国、そして全国へ」とし、未来に向けた持続可能な地域包括医療・ケアを築くことの重要性を示しています。
我が国の地域医療を取り巻く現状は厳しさを増しています。少子高齢化や人口減少の進行に加え、医師や看護師をはじめとした医療従事者の不足、医療資源の地域格差が深刻化しており、医療と生活支援を包括的に提供する体制の構築が急務となっています。
愛媛県においても全国平均を上回る高齢化率により、医療・介護のニーズが急速に高まっていますが、国の現状と同様に、医療従事者の不足や偏在により、中山間地域や島しょ部では、十分な医療体制が困難な状況が続いています。
そのため、オンライン診療や医療DXの活用により、医療へのアクセス改善や効率化の可能性を広げつつ、地域住民の健康保持増進と地域づくりを行っていくことが必要不可欠と考えます。
また、プログラムのひとつである「国保直診開設者サミット」は、平成8年の第 36回、つまりこの愛媛の地での開催が始まりです。国保直診が地域包括医療・ケアに取り組み、保健事業を積極的に推進するためには、開設者である市町村長の理解と協力が不可欠であるとの強い思いから始まったこの「国保直診開設者サミット」においても、原点に立ち返り皆様とともに有意義な議論ができることを願っております。
さて、本県は、四国北西部に位置し、歴史・自然・食文化が楽しめる観光地です。松山市の松山城や道後温泉など風情のある名所や瀬戸内海沿いのしまなみ海道サイクリングも人気です。また、久万高原町は、愛媛県北部にあり、松山市内から車で約60分でアクセス可能です。清流と奇岩が織りなす面河渓谷やキャンプ場でアウトドア体験が満喫でき、地元産のりんごやぶどうなどの特産品も堪能できますので、是非、お越しください。
初日に開催する地域医療交流会では、本県の県民性である「親しみやすいおもてなし」にて、全国からお越しいただいた皆様に楽しんでいただけるよう、趣向を凝らしています。
結びに、第66回全国国保地域医療学会が皆様にとって充実した学会となることを祈念するとともに、参加される皆様を心より歓迎いたします。