-
第66回全国国保地域医療学会の開催にあたって
第66回全国国保地域医療学会 学会長
松木 克之
(愛媛県:国民健康保険久万高原町立病院院長)
このたび第66回全国国保地域医療学会を松山市の愛媛県県民文化会館で開催する運びとなりました。愛媛県での開催は30年ぶりとなり、日々愛媛の地域医療を支えてきた我々にとって、今回の愛媛での学会は皆様とともに未来の地域医療について語り合うまたとない機会と考えております。
本学会のメインテーマは、「媛(ひめ)が取り持つ未来の地域包括医療・ケア」サブテーマを「石鎚を望む伊予の国から四国、そして全国へ」としています。
人口減少と高齢化は全国的な課題ですが、中山間地域を多く抱える我が県において、地域医療を守り抜くことはこれからの我々の使命です。「媛」という字は、古くからこの地(伊予の国)が「愛しき媛の国」と呼ばれたことに由来するそうです。皆が優しく寄り添う医療とケアこそが、未来を切り拓く鍵であるとの想いを込めました。石鎚の山々が育んだ豊かな自然と歴史の中で、我々が直面する課題を全国の皆様と共に掘り下げ、解決の糸口を模索できればと願っております。
サブテーマに込めたのは、全国の皆様に対する地域再生への我々の願いです。西日本最高峰・石鎚山は、古より修験道として多くの祈りが捧げられてきた霊峰であり、我々にとっての精神的な拠り所です。この地から四国、そして全国へと、地域包括医療・ケアの新しい形を広げていきたいと考えております。
かつてこの地では、数々の先人が困難に立ち向かい、道を切り拓いてきました。松山は、正岡子規や秋山兄弟など、多くの偉人を輩出した文学と歴史の薫る街です。地域の方々が互いに支え合い、困難を乗り越えてきた歴史は、まさに国保直診が大切にしている「助け合いの精神」そのものです。今回の学会においてはこの土地の精神性を理解していただき、お帰りになられてからの地元での地域医療に活かしていけるような各種講演も企画しております。
会場となる松山市は、日本最古の温泉として知られる道後温泉を有し、市の中心には松山城がそびえたっています。お城周辺は歴史散策にも最適です。
ぜひ愛媛にお出でいただき、当県の魅力を知っていただきたいと存じます。
古来より人々の病を癒してきた道後温泉はきっと現代の皆様にも安らぎの時間をもたらすでしょう。さらに世界に誇る「しまなみ海道」は、サイクリストの聖地として広く知られており、多島美が織りなす絶景は心を洗ってくれることと思います。
食に関しても、瀬戸内海の豊かな潮流が育んだ鯛めしやじゃこ天、全国有数の収穫量を誇る柑橘類など、まさに食の宝庫です。地域医療交流会では、愛媛の旬を感じていただける趣向も準備しております。
同時期に開催される様々な地域活動や、四国の豊かな自然に触れる機会もぜひお楽しみください。お帰りの際には、松山空港から各方面へアクセスも良好です。
愛媛の地から明るい未来が開けていくことを切に願っております。どうか、愛媛の魅力を堪能していただくとともに、来てよかったと思える何かを持ち帰っていただければ大変幸いに存じます。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。